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一度ミスをした若い社員に、もう一度仕事を任せる。
これは、若い社員にとって再挑戦の機会であると同時に、管理者にとっても大切な人材育成の場面です。
しかし、仕事を任せたあとで心配になり、何度も進み具合を確認したり、細かい部分まで指示したりすると、若い社員は「自分はまだ信用されていない」と感じます。
反対に、任せたまま確認をしなければ、同じミスが起きる可能性があります。
大切なのは、監視することでも、放置することでもありません。
最初に確認する時間を決める
仕事を任せるときには、あらかじめ確認する時間を決めておきます。
「途中で一度、ここまでの内容を一緒に確認しよう」
このように伝えておけば、若い社員は監視されているとは感じません。分からないことを相談するタイミングも明確になります。
管理者側も、作業の途中で方向がずれていないかを確認できます。

結果だけでなく、前回からの変化を見る
再挑戦した仕事が、最初から完璧にできるとは限りません。
管理者が見るべきなのは、ミスが一つもなかったかだけではありません。
前回指摘したことを意識できたか、自分なりに確認したか、分からないことを相談できたか。こうした変化を見ることが重要です。
小さな改善を認めてもらうことで、若い社員は「自分の努力を見てもらえている」と感じます。
その実感が、次の成長につながります。
管理者は先回りし過ぎない
経験のある管理者には、若い社員がどこで失敗しそうなのか見えることがあります。
だからといって、失敗する前にすべて答えを教えてしまえば、若い社員が自分で考える機会を奪ってしまいます。
大きな損害につながらない範囲であれば、まず本人に考えてもらうことも必要です。
「あなたはどう進めようと考えていますか」
この質問をすることで、管理者は本人の考え方を確認できます。同時に、若い社員も自分の判断を言葉にする習慣を身につけられます。

できた部分を具体的に伝える
仕事が終わったあとは、改善点だけでなく、できた部分も具体的に伝えます。
「前回より確認が丁寧になった」
「途中で相談してくれたので、早く修正できた」
このような言葉は、単に「よくできた」と褒めるよりも、本人に何が成長したのかを理解させます。
若い社員は、自分の成長が分かると、次の仕事にも前向きに取り組めるようになります。
まとめ
一度ミスをした社員に仕事を任せるとき、管理者に必要なのは、疑いながら監視することではありません。
確認する時間を決め、前回からの変化を見て、必要な場面で支えることです。
人は、失敗を責められ続けることで成長するのではありません。
もう一度任せてもらい、前回より少しできたことを認めてもらうことで成長します。
管理者が再挑戦の機会をつくり、適切な距離で見守ることが、若い社員の自信と責任感を育てるのです。
【今回の実践課題】
部下や若い社員にもう一度仕事を任せるとき、次の3点を決めてください。
1.途中で確認する日時
2.本人に考えてもらう範囲
3.仕事が終わったあとに伝える成長点
仕事を任せることは、作業を渡すことだけではありません。
相手の成長を信じ、次の一歩を支えることも、管理者の大切な仕事です。




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